国民文化研究所



2004年 07月 21日 ( 4 )


『制服の帝国』山下 英一郎著 新紀元社刊 \3,000(税込:\3,150)

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02463294&aid=ex

あー、日本はなんてステキな国なのでしょうか。こういうものが普通に嗜好品として許容されるというこのメンタリティは褒め称えるべきでありましょう。そこに生ている感情はあたかも、SEGAが「大戦略」なんて絶対ヨーロッパに輸出できなさそうなものをよくも作るなぁと感心するようなものであります。

最近の「帝国」ブームに食傷気味なみなさまに贈る、本物の〈帝国〉を是非ご堪能下さい。

ちなみに、
ヒトラー=ドイツ研究のための専門店「クラウゼ」はこちら。
http://www.klausemilitary.com/

まぁ、それはさておいて、あのナチス・ドイツにおける制服の氾濫というか、記号の氾濫というものは一体いかなる意味があったのかということを考えてみるのもまた一興ではないかと思うわけであります。

やっぱり、みんな堪えられなかったんですかね。主権者という立場に、なんてあからさまに自由からの闘争を意識してみたりするわけです。そういや、こういう本もありました。

「非国民」のすすめ: 斎藤 貴男著
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by kokuminbunka | 2004-07-21 13:47

『近代日本と仏蘭西』三浦 信孝編 大修館書店刊 \2,800

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02419526&aid=ex

 フランスということばが仏蘭西と書かれるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。幕末期には、払郎西や払郎西という形で書かれたわけであり、どちらかというと「蘭」という単語はなるべく使わない方が吉だったように思います。

 だいたいにして、仏国といえば、当然のことながらインドのことであって、まさか泰西の国だとは思いもしません。っていうか、西遊記といいながら、そんなところまでお経を取りに行ってたら、玄奘三蔵はとても三蔵だけでは足りなかったでありましょう。いや、逆に、7世紀頃のヨーロッパなんてなんにもないから、蔵が建つかも危ういところかもしれません。

 閑話休題。

 近世後期には、西洋の天文学もたくさん入りまして、『仏国暦象編』(1810)なんてものもありました。これは、ケプラーの法則に基づいて地球の楕円軌道の運行を明らかにしたものでありますが、残念なことに第三法則の理解が今ひとつ不十分なために、月食の計算に大きな狂いが生じてしまっているという曰く付きの本――ではなく、真宗の坊さんで円通という人が著したものです。

 仏教的世界観というか宇宙観というか、見たことのとある方はおられると思いますが、インド人の考えた世界というのは、須弥山世界というやつで、宇宙の中心には須弥山という高さも知らないような山があるんだというお話です。しかしながら、蘭学的宇宙像の紹介は、そういうものを破壊してしまったわけですが、円通さんはなかなか面白いことをいいまして、「いや、それはね、須弥山が大きくて見えないから、測り切れてないだけで、実際は太陽系なんかよりももっと大きい宇宙ってのが存在するのよ」と、なんか正しいような正しくないようなことを言うのですね。

 いうなれば、形而下の宇宙と形而上の宇宙は相互に矛盾しないという、大変に近代的な宗教観を有していたと申せますって、毎度のことながら話がずれまくっております。

参考 http://library.nao.ac.jp/kichou/open/004/
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by kokuminbunka | 2004-07-21 08:46

『二〇世紀日本の天皇と君主制』伊藤 之雄編 吉川弘文館刊 \8,000

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02419521&aid=ex

わたくしども、日本國民たるものは、萬世一系の天皇を宗家と仰ぐ萬邦無比の國體を有せることを、無上の慶びと感じ、もつて皇家の彌榮を常に祈り勵まなければならないのであります。

ということが当然書いてあるわけもなく、いろいろな問題を含みながら、日本天皇は現在も現存中世界最長王権の名をほしいままにしているのであります。はやく、エチオピアに王政が復活しないかなぁと私かに心待ちしているのは、臣子としてあるまじきコトなのかもしれませんが、まぁ、おもしろいからいいじゃないですか。
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by kokuminbunka | 2004-07-21 08:35

『となりのコリアン』在日コリアン研究会編 日本評論社刊 \1,700

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02419444&aid=ex

いうまでもなく、あの「となりのインド人」の続編であり、早晩「コリアンもびっくり」というタイトルがお目見えすることは、間違いなく、われわれの心を千々に乱すのであります。

まぁ、それはウソですけれども(あたりまへだ)、難しいですわね、半島問題ってのは。NHKが「アンヨンハシムニカハングル講座」を開講したくなるのも宜なるかなという感じであります。とはいいながら、北では、Lの発音をしっかりしたりするらしく、林先生がイム先生なのかリム先生なのか、時たま、韓国籍の方でもリムさんがいたりして、どうなのかなぁ、とかでこれまた心千々に擾されるわけであります。ヤレヤレ。
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by kokuminbunka | 2004-07-21 08:33

だらだら思想研究……国民文化をスノッブかつペダンティックに研究しております。
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