国民文化研究所



『国家と祭祀』子安 宣邦著 青土社刊 ¥1,900(税込:\1,995)

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02465140&aid=ex(別窓で開いてください)

「国家神道」というコトバは、日本人が付けた名前ではないので使わないようにしてください。

とおっしゃる方は、多くのばあい、

「天皇制」というコトバは、日本人が付けた名前ではないので使わないようにしてください。

とおっしゃるようです。

「国家神道」にせよ「天皇制」にせよいずれも外国において分析概念として提出されたコトバを翻訳したものであって、その意味で日本語ではないと言えばないですわね。しかしながら、国家神道なり天皇制なりと言ったものは存在するわけであって、その出自で用語を云々するのはどうかなぁと思わなくもなく。

ちなみに、天皇制ではなく天皇制度と呼んで欲しいんだそうです。つまり、あくまでも「制度」として取り扱うことで、天皇制 Monarchieを「政治体制」と見做すような解釈を回避することで、天皇の問題を政治化しないようにすることを狙っているのでしょうね。

しかし、そうしますと、もはや天皇の存在は、万古不易な国体でも、政体でもなく、さらにそれ以下のきわめて可変的な制度でしかなくなってしまうわけで、「いやぁ、それはそれで難有いけど、いいのかなぁそれって」、と他人事ながら心配してしまうことしきり。
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by kokuminbunka | 2004-07-25 16:48
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