国民文化研究所



『旅するニーチェリゾートの哲学』岡村 民夫著 白水社刊 ¥2,400(税込:¥2,520)

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02464447&aid=ex(別窓で開いてください)

「ニーチェリゾート!」

なんと甘美な響きなのでしょう。きっと、曙光がきらめき、永劫回帰する輪廻の解脱者がフラフラし、ディオニュソスが大酒をカッ喰らって、アポロンと大喧嘩しているステキなリゾートなんでしょうねぇ。

…っていうか、その「読み」はどうだよと思わないでもなく。

当方の業界では「解釈」のことを「読み」といいます。具体的には「あなたの発表は面白いんだが、読みがちょっとねぇ」という形で使います。ニーチェ先生は、もともとギリシア古典学の解釈ではかなりブイブイ言わせていたのですが、古典そのものの「読み」ではなく、そこから現代における新たな文化の創造を目指すというとても実践的な「読み」だったので、理解者が得られませんで、アカデミズムからつまはじきされてしまったわけです。

まぁ、「読み」ってなぁ各々の個性というか、思想そのものであって、それはあくまでも「もっとも適当である」という蓋然性の域を出るものではないのでありますから、「ニーチェリゾート」でも別段問題ないのではないかと愚考する次第。>全く愚考です
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by kokuminbunka | 2004-07-24 09:32
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だらだら思想研究……国民文化をスノッブかつペダンティックに研究しております。
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